ノーマルとアブノーマル(その1)

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今年の出だしは大変忙しかったです。
初めての小学1年生担任に日本人会の総務理事、さらには出産です。
特に出産時期は、年度当初でもあり、大変でした。
すぎてしまえば笑い話ですが、長女誕生への道のりは決して順調ではなかったんです。
マレーシアを信じて生んでみようや、とここでの出産を決めたのですが、
言葉の問題やシステムの違いにとまどったり驚いたりの連続でした。
実は妊娠初期段階で、調子がおかしくなったんです。
日本の医学書を読んで、あれこれ考えながら医者に診てもらったんですが、
大丈夫!心配はいらない。まったくノーマル!との返事。
ところが症状が必ずしも好転しないものですから、また医者に行く。
お医者さんにっこり笑って、ノーマルだから心配はいらない。
しかし、やはり心配でまた見せに行く。何度か行くうちに、どうも違うんです。
10%は流産するんだから、大丈夫、ノーマルだ。って言うんです。
よくよく考えてみると、 お産は病気ではない。不幸にも病的な症状が出て、これに医療行為をするとなれば、 これは異常な出来事、つまりアブノーマル。
しかし、90%の出産も10%の流産も、それはお産としては当然あり得ることだし、
自然の人間の営みの一部、だからどちらも決して異常なことではないのだ。
あなたの場合も、90%か10%のいずれかで、ちょっと調子が悪いのは10%の方
に近いからですよ。でも、出産とはそういうものですから、ノーマルです。
せいぜいゆっくりしていなさい。 と言うことらしいんです。
こちらでは5人6人の子ども持ちなんてのが普通ですし、
養子養女もかなりいるそうです。たとえ不幸にもうまくいかないとしても、
次回がんばりなさいね、と言うことになるんです。
日本の場合、多くて3人、2人もしくは1人なんてのが平均でしょうから
女性にとって妊娠はやはり一大事です。
妊娠が確認できれば、やはり生まれてくることがノーマルだと考えてしまいます。
ところが、こちらでは運悪く流産したところで、 それもまた自然の摂理と、でんと構えられてしまうものですから、 これはこれでその気にさせられてしまいます。

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