水上家屋

991216
東南アジア全域の家屋の特色のひとつは、高床式の住居です。
なぜ高床式か? 色々あるでしょうけれど、まぁ、一言で言うならば快適さを求める人間の工夫でしょう。
温度調節や害虫対策などもっともな理由を挙げることはできますが、住んでいる人にとっては、そのようにしてきたから、と言うのが正直なところでしょうか。
さて、ボルネオ島では水上に家屋のある写真のような家屋があちらこちらで見られます。
写真は海に面してたっていますので、引き潮になると水たまりの上の高床式住居
になちゃうんですが、ご覧の通り海に柱を立てた家々が軒を連なねています。
誤解があるかも知れませんので一言付け加えますが、何もお金がないから海の上に暮らしているわけではありません。
長い歴史の中で、海に涼と漁をもとめた人たちの生活の知恵が、こうした生活を生み出した様子です。
好き好んで海の上に家を建てたんです。ですからちゃんと住所もありますし、電気水道はもとより、公共施設や病院、学校まであると聞きました。
もちろん大部分の住人はきちんと戸籍を持っています。 海や川の上に合法的に家が建造できるのです。 しかも近くの駐車場にとめてある車はベンツであったりします。
さて、再びどうして海上か?の質問です。 いやいや言葉が違いますね。
どうして海上が可能なのか?です。
住居は海なり川なりの地盤に柱を立てて家を造ります。柱は木材です。
木材は腐敗します。もろくなります。涼しいからと言って、いつ腐って倒れるかも知れない家に住み気になりますか?そこにちゃんと工夫があるんです。
柱は海にも川の水にも強い、マングローブの木を使っているんです。
もともとマングローブは水中で生育しますから、こうした海上家屋の柱にはぴったりというわけです。
水上家屋が多いのはボルネオが世界でもマングローブの極めて発達した地域ゆえだからでしょう。 もっとも、近頃は木材の柱にかわってコンクリートを使う住居も増えていますが、
はたして耐久性の方はいかがなものでしょうか。
いずれにせよ、今日もモスクからコーランの音が海風に乗って聞こえてきます。
前のページ 
次のページ 
こっちでの生活(衣食住)編へ
トップへ